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子どものアトピー

重症化を防ぐ工夫(2)

食事制限をするときに大切なこと

「食物の「食べて良いとか悪い」とかは、子どもには理解できない事柄です。」

大人が子どもに「○○を食べてはいけない」という言葉をかけると、子ども自身では「食べて良い食物、食べてはいけない食物」という判断ができませんから、子どもにとって食物に対する強い恐怖を植え込みます。やがて食事に対するトラウマがおき、食物への偏見やこだわりを持つようになります。 (発達が遅れている子に特にこの傾向がみられます。)

子どものときは、「食べられるものを楽しく食べる」ことが基本です。

どの子(兄弟同士、家族同士)も同じ基準で食事をします。

食べてはいけない物を強調しません。「○○はたべてはいけない」と言う風に、子どもに説明をしてはいけません。大人(親)が「食べてはいけない物」に固執して「○○はよい」とか「○○はいけない」と話をすると、数年しか生きていない子にとって判断できない事柄ですから食べ物が恐怖となります。


「私たち大人であっても、食べない物、食べたくない物はたくさんあります。」

一生涯食べることのない食材も、世の中にはたくさんあります。何かの食材を一生の間、食べなくても、何も困ることはありません。

大人でも「食べない物」「食べたくない物」はたくさんあります。

大人になっても、まだ食べたことの無い食材はたくさんあるのですから、子どもの時に食べれない物があっても気にすることはありません。普通は年齢とともに、いろいろと食材は増えて食べるようになっていきます。


「食べれるものをしっかりと楽しく食べればよいことです。」

実際の生活の場では、子どもに「食べてはいけない」と強制することはせずに「食べてはいけない物」を食材として出さなければいいだけです。

・食べたらいい物を出せばいいだけ。

・食べれる物を楽しく食べればいいだけ。

食べさせたくない物は、大人の心にしまっておき、子どもに「否定的な食材」を日常生活で教えることは決してしません。

家庭に、「食べさせたくない物」を置かない事、食べさせたくない物を料理に一切使わないこと、そして、毎日の食事は、「食べれるもの」を用意して、なんでもこだわりなく楽しく食べること。


「食材は豊富に用意して、食べるものにこだわらないことです。」

食欲は、生きる力の源ですから、食べることに恐怖やこだわりを持たさないように食事をすすめます。多くの食材を使い料理をします。

子供に「○○を食べてはいけない」という生活はあり得ません。子どもは生まれてわずか数年の生き物ですから、食材の良し悪しを判断できません。判断できないことを(食材に良い悪いがあるという考え)を強制しないことが大切です。食べられるものを楽しく食べる。

「これは食べていい」「これは食べたらあかん」を子どもの前で言って見せると、子どもは自分では判断できないのに「食べていい食材か、食べていけないか」に関心がいくようになり、食物におかしなこだわりを持つようになり、食べ物に対して恐怖を持つようになります。

恐怖=トラウマ

子どもに「これはダメ」と言わない事は、とても大切です。


「保育園に食事制限を親がしてきた子が入園したときのことをお話しします。」

その子は「ごはん+胡麻」お米に胡麻をかけないとまったく食べません。

食材に対する強いこだわりを持っている子どもです。

給食で食べるのは「白ごはん+ゴマ」だけです。

ごはんに全て胡麻をふって、胡麻しか見えない状態で3口だけ食べます。胡麻から白いごはんがみえたら、もう食べません。

親がこの子に「○○は食べたらアカン」と言って育ててきました。その結果、食物への強い不安とこだわりを持ってしまったのです。

周りの大人が、食生活を狂わせてきた結果こだわりを持ってしまった子です。

子どもが食事に強いこだわりを持っているときは、なんとか食べさそうと食事の内容や調理方法をを変えても食べません。その子の気持ちが成長していくことで食事を食べるようになります。


食事制限は、親が食べさせたくない食材を使わないように配慮したらよいだけのことです。子どもに「これは食べたらダメ」と言ってはいけないのです。

成長とともに子どももわかってきます。食材として食べさせたくないものはもとから家に置かない配慮をして、豊富な食材を使い食べれる物でいろいろな食材を使って食べるものにこだわりを持たせず食べます。

子どもに「これはダメ」ということはあり得ないことです。

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