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薬は、草冠に楽しむと書きます。よい食事を楽しむことが、体に一番の薬となります。「よい食事」とは地産地消、季節の食材です。「クスリ」は、逆さまから読むと「リスク」になります。リスクのないクスリはありません。

内服ステロイド

ステロイドは強い抗炎症作用を持つ薬です。湿疹のひどいときに、内服ステロイド(プレドニン、リンデロン、セレスタミンなど)を処方される時がありますが、飲まないことをすすめます。内服ステロイドは長期に飲むと、やめたときの離脱症状も著しくみられるうえ、「糖尿病、肥満、筋肉委縮、骨粗しょう症、鬱、高血圧」などさまざまな成人病のリスクを高めます。

抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)

海外では、抗ヒスタミン剤といわれますが、日本では抗アレルギー剤といわれることがあり、「内服を続けるとアレルギーがよくなる」かのようなイメージをもたせます。内服してもアレルギーが改善することはありません。かゆみを起こすヒスタミンを抑制する薬です。

アトピーでかゆいときに(すべてのかゆみを抑える力はありませんが)、眠気などの作用もあるので、寝る前などに使用できます。長期に内服しても比較的安心な薬です。

睡眠薬

夜かゆみで眠れないときに、睡眠をとるために使用します。

睡眠薬は(抗不安薬を含め)依存を形成する薬剤ですから、長期に内服を行うとやめるのが難しくなることがあります。ハルシオン、マイスリーなど短時間型は、体内での半減期が短いため特にやめにくくなりやすいタイプです。

初めは、レスタミン、ポララミンなどの眠気のある抗ヒスタミン剤を、睡眠をとる2 ~3時間前に飲んでみてください。それでも、眠れないときはセルシン(ジアゼパム)2~4ミリを使用してみてください。いずれもアトピーの症状が改善して、眠れるようになったときは早期に中止します。

睡眠薬に頼らない、不眠対策

朝8時までに起きて、朝食をすませる。午前中に太陽の光にあたる(日光によって、夜間の睡眠リズムが調節されます)。できる範囲で体を動かす。運動をする。

昼寝をしない。昼に体を横たえない。眠気が強くても、座った姿勢を保つ。夕方からは、外出を控える。コンビニなど明るい場所にいかない布団に入ってからは、テレビやパソコンなどを見ない。音楽・読書程度とする(光刺激で睡眠がとりにくくなります)。眠れなくても、体を横たえて目をつぶって過ごす(休養はとれます)

ビタミン剤

3食の食事をとっている人であれば、錠剤などのビタミン補給は必要ありません。

風邪薬

風邪薬は必要ありません。風邪はウイルス感染症です。のどに風邪ウイルスがつき、増殖し全身にまわって風邪の症状が出ます。くしゃみや鼻水は、ウイルスを体から排除する体の免疫反応です。熱は、ウイルスの活動を弱めるための体の免疫反応です。それらを薬で止めるのは、風邪をこじらせる原因にもなります。

特に、インフルエンザの時の解熱剤(ロキソニン、ポンタール、ボルタレンなど)は、死亡報告もあり使用禁止です。

持病の治療、皮膚科以外の医師との付き合い

アトピーの治療のときに、体が健康であることは大切です。他の疾患があるときは、その治療を行います。

その時に、目薬・点鼻薬・ぜんそく薬など、治療のためのステロイドはできるだけ避けてもらうように、医師に伝えましょう。

漢方薬

「日本で漢方が医薬品として使用許可されたのは、(中略)治療効果の科学的証明のないまま、例外的に薬としての発売が厚生省により承認されたのである。漢方薬は民間療法と同じようなものと考える。(中略)現代科学ではその有効性を証明できていない」(「患者に学んだ成人型アトピー治療」佐藤健二著より)

「漢方であれば、安心」という安全神話を信じる人は多いですが、副作用のない薬はありません。漢方の副作用による死亡例(肺線維症など)も知られています。効果が不明で、副作用のある漢方を、内服しないことが一番安全です。

外用剤・保湿剤(化粧水などを含む)

皮膚には、何も塗らないことが大切です。特にステロイドを使用してきた方、ステロイド依存症になった方は、「保湿剤依存症」にもなっている場合があります。その時は、保湿剤をすべてゆっくりと中止し、全く皮膚に何も塗らない生活をすることが必要です。

「保湿剤依存症」の方は、皮膚の乾燥が強く、乾燥によるかゆみや、亀裂により痛みが繰り返し、保湿をしたくなります。保湿をしている間は、保湿依存症が続き、皮膚が不安定となり改善が遅れます。

その人の保湿をしてきた程度によりますが、最終的に皮膚に何も塗らない状態を保ってください。

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